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2025.04.08 | 2025 COLLECTION REPORT

5つのシナリオで描かれた時を超えるデザイン
ミラノサローネから Minotti の新章が幕を開けました

現在、世界で注目を集めるミラノサローネにて、Minottiの最新モードが発表されております。ミラノにて発表されたばかりの最新情報をお伝えいたします。

今年のMinotti Pavilion では、5 人のデザイナーによるシーティングシステム「COUPÉ」「RILEY」「VIVIENNE」「SAKI」「BÉZIER」が発表されました。

それぞれ異なる個性を持ちながら優れたモジュール性、カスタマイズ性を備え、現代の住空間に寄り添います。カリフォルニア・ミッドセンチュリーを基調とした空間には、タンガニカウッドやブークレ、酸化スチール、ベネチアンプラスターなど、温もりのある自然素材が使われ、60 〜70 年代のヴィンテージ感が漂います。さらにフィレンツェの名門ギャラリーTornabuoni Arte とのコラボレーションにより、アートとデザインの境界を越えた体験を演出。Minotti のデザイン哲学の進化と未来へのビジョンを示す新たなマニフェストとなりました。

COUPÉ クーペ|シーティングシステム
D =ジャンピエロ・タリアフェッリ


ヴィンテージとモダンが共鳴するタリアフェッリの新作は、カリフォルニアン・ミッドセンチュリーを基調に60 〜70 年代のクラシカルなフォルムを現代的な視点で再解釈しました。ヴィンテージの魅力に機能性と快適性が美しく融合し、人間工学に基づいた曲線とシート形状が優れた座り心地と視覚的なダイナミズムを生み出しています。柔軟なレイアウトに対応し、独特の傾斜をもった奥行きの深いソファのシートが空間に豊かさを与えます。同じくジャンピエロ・タリアフェッリのデザインによるふっくらとしたフォルムのチェア「LIBRA」や「LIBRA BED」も揃い、シリーズとしての完成度を高めています。
RILEY ライリー|シーティングシステム
D =ハンネス・ピール


背もたれに施された縦方向のキルティングと、滑らかな曲線を描くプロファイルが印象的なシーティングシステム。長方形、正方形、台形のサイドテーブルによってシート同士をつなげることができ、グラスなどを収納できるスライド式トップを備えたタイプも用意されています。奥行きは2種類から選べ、限られたスペースでも美しくレイアウトできます。さらに、オプションのリラックスクッションはアルミフレーム内蔵で、角度を調整できる快適なヘッドレストとして機能します。
VIVIENNE ヴィヴィアン|シーティングシステム
D =
ガムフラテーシ

昨年発表されたパーソナルチェア「Vivienne」をベースに進化したシーティングシステムです。アルミニウムバーでシートを内側に折り込む構造により、ゆったりした快適性と、すっきりとした軽やかな印象を両立しました。角度付きのエレメントによって、フォルムを活かした多彩なレイアウトが可能です。ソファやエンドエレメント、シェーズロングなどが揃い、自在な組み合わせを実現するトップエレメントも用意されています。


SAKI サキ|シーティングシステム
D =nendo
(佐藤オオキ)

花の開花を思わせる曲線的な背もたれと肘掛けが特徴のシーティングシステムです。背もたれはラッカー塗装やファブリックスなど多彩なカラーでカスタマイズでき、2 人、3 人、4 人掛けソファやアームチェア、ベンチ、アイランドなどバリエーションも豊富です。正方形のアイランド バージョンは、中央で交差するステッチが魅力的で、邸宅やホスピタリティ空間で、複数の人が座ったり横になったりできる、広々としたスペースとして使用できます。SAKI シリーズにデザインを合わせたダイニングテーブルやアウトドアバージョンもあります。
BÉZIER ベジェ|シーティングシステム
D =
マルシオ・コーガン/Studio mk27

ベジェは従来のソファの概念を超えた、挑戦的なシーティングシステムです。有機的で流動的な形状とボリュームが無限に増殖し、空間を包み込みます。建築家マルシオ・コーガンはオスカー・ニーマイヤーの「宇宙は曲線でできている」という言葉に触発され、ピエール・ベジェのパラメトリック曲線(ベジェ曲線)を活用した曲線美を追求しました。曲線にそった人の動き、関係性、快適な座り心地が計算され、リビングやホスピタリティ空間をくつろぎのオアシスに変えます。
アウトドアバージョンは有機的なフォルムはそのままに本体はアルミニウムで作られ、連続するアームと背もたれに籐風の高密度なコードを張っています。ワンピースのシートは、高密度ポリウレタンフォームによって実現した欽一な柔らかさが特徴です。